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■タイトル:やる気と業績が劇的に変わる!幸働力経営のススメ
■著者:金川裕一(キューアンドエー株式会社 代表取締役社長)
■価格:1,400円(税別)
■発行:株式会社カナリア書房
■発売:2011年7月10日
■ISBNコード:ISBN978-4-7782-0180-7

キューアンドエー株式会社代表取締役社長 金川裕一氏の初著書『やる気と業績が劇的に変わる! 幸働力経営のススメ』が2011年7月に発刊されました。金川氏が掲げる「最高のサービスを提供するためには、それを提供する人が幸せでなければならない」という命題について、著者である金川裕一氏とカナリア書房 代表取締役 佐々木紀行が熱く語り合いました。


佐々木 著書の中でも触れていらっしゃいますが、ITビジネスの黎明期に横河電機の社内ベンチャーを経て、現在のビジネスを仕掛けていこうと思われた決め手をお聞かせください。

金川 ものづくりがデジタル化すると、パーツを調達すれば誰でも作れてしまい、他社との差別化が難しくなります。つまり、これからは商品の機能や質ではなく、メーカーの姿勢やサービスの質で選ばれる時代へと変わっていくと気づいたのです。

佐々木 アジアなど他国と比較すると、日本のサービスは世界一ともいえますが、そのレベルをグローバルで保つのは凄く難しいことではないでしょうか。

金川 今までの日本はアメリカのサービス文化を真似ていたわけですが、これからは日本のサービスホスピタリティの高さがグローバルに通用していくと考えています。例えばアメリカのセブンイレブンは失敗しているのに、日本のセブンイレブンジャパンは成功しており、その方法論を中国に輸出したりもしています。ものづくりではなく、サービス作りのモデルこそが日本の強みとなっているわけです。そのサービス力を支えるのは、ほかでもない「人財」です。最高のサービスを提供するためには、それを提供する人が安心して働くべきだというのが、この本の一貫した主題でもあります。

佐々木 人財、それを支える人事制度というのは、この本の根底に関わるギミックでもありますよね。しかし、最初に金川社長から人事制度をテーマにした本を出版したいというお話を伺ったときは、時代にあえてアンチテーゼを打ち立てる姿勢に正直驚きました。

金川 本については、社内でも賛否両論ありました。年功給で手当てを出しながら、社員が忠誠心を保って安心・安定して働ける会社経営を目指すことは「素晴らしい!」と評価してくれる人がいる一方、やはり成果によって人をマネジメントしていかなければならないとか、ダメな人間を残せば会社経営に支障を来すといった反対意見を持つ人もいました。

佐々木 この本の中で、金川社長は決して成果主義を全否定しているわけではありませんよね。

金川 おっしゃる通りです。当社では、成果を上げた人を厚遇し、成果に見合った格差をつけています。だからといって、成果を出せない人をドライにリストラするのではなく、その人が生活していけるだけの雇用を守るのが企業の責任と考えています。
いろいろな企業の経営者や社員を見ていると、とかくサラリーマン経営者はリストラをしますが、企業を支えるのは人であることを知っている創業経営者はリストラをしないものです。また、リストラを断行している会社の社員は会社に対してどこか冷ややかですが、社員を大切にしている会社の社員はみな愛社精神を持って
いるものです。

佐々木 この本の制作中に奇しくも東日本大震災が起こり、仙台にある御社の支店も被災されたそうですが、そのときはどのような対応をなさったのでしょう?

金川 現地のコールセンターのスタッフには、真っ先に「震災で働けなくても給与保証をする」と伝えました。彼らに「今何が欲しい?」と訊ねると、物資ではなく「仕事が欲しい」との答えが返ってきました。震災直後、仙台を撤退して西日本にコールセンターを移すという同業者もいたため、不安だったのでしょう。そこで、「当社は仙台で復興を目指します。全員の雇用を守るので安心してほしい」と宣言しました。
後日、私が現地に飛んだとき、大勢のスタッフに「どの救援物資より、あのメッセージが一番ありがたかった」と言われました。
そうしたこともあり、仙台の同業者が業務再開に震災から1か月近くかかったのに比べ、当社の現地コールセンターはわずか4日間で業務を再開できました。家が被災して交通機関がマヒしているにもかかわらず、多くのスタッフが自転車や自家用車を使って自主的に駆けつけ、被災したオフィスの復旧作業に献身してくれたおかげです。


佐々木 あの震災からわずか4日間ですか?  人の琴線に何が最も触れるかということを思い知らされますね。これは、東北に拠点を置く企業への一つの痛烈なメッセージとも言えるのではないでしょうか。

金川 どんなに危機的な状況でも会社が雇用を守ってくれるという安心感が、会社に対するロイヤリティを高め、働くモチベーションを上げたのだと思います。震災の対応で売り上げにマイナスが生じましたが、会社とスタッフの関係において、かけがえのないものが得られたと思います。

佐々木 バブル崩壊後の失われた10年の後、日本の企業経営はダメという烙印を勝手に押されてしまったかのように思われますが、日本を活性化させるためには、金川社長のおっしゃるように、もっと人を重視する経営を見直す必要があるのでしょうね。

金川 時代と逆行しているように見えるかもしれませんが、本質論として「働く人をどうやって元気にさせるか」ということは、私の永遠のテーマです。手法は変わるかもしれませんが、ゴールは変わりません。それが日本全体を活性化する一助になることを願ってやみません。




 やる気と業績を劇的にアップさせるカギは「社員の幸せ」だった。
 著者が自ら実践し、成果につなげてきた経営のエッセンスを凝縮。
 そこには数々の苦難を乗り越えて生み出された考え、人事制度が
 存在した。全ての経営者に贈りたい一冊。

 ■タイトル:やる気と業績が劇的に変わる!幸働力経営のススメ
 ■著者:金川裕一(キューアンドエー株式会社 代表取締役社長)
 ■価格:1,400円(税別)
 ■発行:株式会社カナリア書房
 ■発売:2011年7月10日
 ■ISBNコード:ISBN978-4-7782-0180-7

【目次】
 
 第1章 企業は人なり −社員が幸せに働ければ、業績も自ずとアップ
 第2章 起業の失敗と成功 −そこから体得した人事哲学−
 第3章 人事制度ポリシーに基づく改革をスタート
 第4章 「幸働力」アップで会社も社員も変わる
 第5章 人材を育てることは、会社を育てること
 第6章 これからの起業経営に不可欠な「幸働力」



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